落着かな

2009年2月11日 患者
 田舎の祖母の件。


息子のいるこちらへ連れてくるという話も
湧いては消え、消えては湧いて、
長々続いてきましたが(夏からなので半年くらいですか)
落ち着く形になりそうです。


 が、痴呆が強く出てきているようなので、
また蒸し返される可能性もありますが。
 今回は祖母もやっと理解したというか、諦めたというか
そういう受け答えがあったようですが、
それをスッポリとなかったことにされてしまうのではないか、という
危惧がある、ということですけどねぇ。



 父の弟夫婦が泊まり込みで祖母の家にいてくれてます。
これをありがたいと思わないのが祖母のタチの悪い性質。
かわいい息子だけがいてくれればいいのよ(笑


 弟嫁さんは、たまらなくなるとうちの母に電話をくれて、
ちょっとグチを吐いて、
 「義姉さんに心配かけてごめんね」
と電話を終えるような人で。
そうやって、気持ちの整理をつけながら、
なんとか過ごしてきてくれてたんですが。


 今回は、息子である父弟が限界に来てるようです。
が、我慢強い人なので、一切弱音は吐きません。
ただ、あからさまに「おかしい」と、弟嫁さんが心配になるほどで、
この相談を母に電話をしてきて話していました。


 父弟は、
「今日、義姉さんに電話したらね、
 こういう対応もあるよって話してくれてね」
などという弟嫁さんの報告を受けると、

 「あまり電話するなー。
  義姉さんだって、自分の身体でイッパイイッパイだろう。
  心配させるなー」

などと諌めてくれるくらいの気遣いの人なんですがね。
まあこういう性格の人だからこそ、内に溜め込んで、
ズタボロに疲れ切ってしまってるんですけども。



 相談を受けた際に、それでは、父弟が潰れてしまうので、
こちらに連れてくるように、父兄である長男に電話しろ、と
母は提案した。
まあ、息子どもが何をできるわけではないだろうから、
結局は嫁の仕事になってしまう。
夫は長男・私は長男の嫁、うちが本家と威張ってる
長男嫁に電話して、そう伝えてしまえ、と。

 ここからが本題。

もちろん、引き受けるわけがない(笑@長男嫁
でも、はっきりと、「断られた」という実績は作っておきなさい。

 その上で、介護の事業所に行って、ケアワーカーに相談しておいで。
施設入所は今すぐは無理(今、順番待ち中)という状況も
きちんと話して、それでも家族だけで対応はしきれませんと
相談してきなさい。
 順番待ちが繰り上がることはないとは思うけど
(痴呆の診断を受けて、かなり繰り上げてもらった過去があるから)
何か他に提案してもらえるかもしれない。
どこかへ入所する・入院するという対処じゃなくても、
週に2日でも3日でも、ヘルパー派遣の計画とか、
それだって介護保険の申請をすれば使えることなんだし、
そういうのをきちんと、利用できるものは利用して、
家族の負担を減らす方向で考えてくれると思うから。

 お世話する側の弟や弟嫁が潰れてしまっては意味がない。
「自分たちが任されてるから」なんて気負うことはない。
サービスや人の手を借りることは、手抜きでもなんでもないんだから。

 という話をし、
弟嫁さんは言われた通りに長男嫁に進言し、
想像通りに却下され(想像以上に恐ろしい反論だったそうだけど(笑)
やっぱり言われたとおりにケアワーカーに相談して、(夫婦で)
今後の相談などをしてきたそうです。

 そのケアワーカーは、祖母本人にも直接話をしてくれたそうで、

 「田舎を離れて、息子さんたちのいるところ(こちらね)へ行き、
  施設に入るということも可能だけど、
  "入りたいからそっちに行きますねー"では通用しない。
  きちんと診察を受けたり、施設を選んだりで、
  行ったから必ず入れるものでもない。
  ある程度、アテがあるみたいなこともお聞きしたけど、
  ここから出発して、まっすぐ施設に行けるわけではないですよ。
  まずは医者に診察をしてもらって、それから手続きをして、と
  時間がかかることは覚悟してくださいね。

   でもね? それなら、ここにいてもいいんじゃないかなと
  思うんですよ。
  こちらにいる息子夫婦さんも心配してくれてるし。
  祖母さんだって、慣れた場所で生活してる方が、
  気楽だと思うんですよ(笑
   あちらに行っても、息子さんやそのお嫁さんも
  お忙しかったり、体調の悪い方もいらっしゃったりで、
  なかなかお世話も行き届かないでしょうし。
  お互いにストレスになる部分を抱えながら
  生活するのは大変ですよー」

などと、なんだか祖母をいい気分にさせつつ、
うまい具合に諭してくれたよう。
@この状況は幸せな方じゃないですかーみたいに。


 で、弟夫婦には、

 「これ以上悪化したら、これ以上タイヘンになったら…
  それでも、支えていかなきゃいけない…と、
  重荷にも苦にも、そういう方向に考えないでくださいね。
  対応できないと判断されたら、いくらでも相談してください。
  なんとか出来る限りの対処を考えますし、
  今日の明日のっていう即対応とは行きませんけども(笑
  自分たちが潰れるほどには悩んだり、走り回ったり
  しないでください。
  そういう相談を受けるためにいるんですよ、私らは(笑」

と、これまた気楽な方に考えられるようにおっしゃって
くださったようで、なんだかステキなケアワーカー(* ̄- ̄)


 出来る限りの対処と言われても、
具体的に言うと、どちらかの施設入所などになるみたいなんですが、
祖母が希望していて順番待ちしているところではなくても、
そこへ入れるまでの期間の対処ということで
打診もできないこともない、とのお話。


 「なぜ、今、こんな話を…?」
と祖母が疑問を呈してきたので、いい機会だからと、
父弟がゆっくりお話。

 不満があるのはわかる、何もかもを満足させてはあげられない、
 手も目も行き届いていないから。
 でも、出来る限りはやってるつもりだし、
 出来ることはなんでも言って欲しい。

 ここで不満があっても、現状、どこにも行くところがないのは
 祖母もわかっていることだろう。
 兄貴たち(父たちのこと)のところへ…とか思ってるんだろうが、
 実際、行けないこともいい加減に理解して納得してもらわないと。
 あっちがいい、あっちなら、あっちの嫁なら、と
 思ってることもわかってる。
 わかってるけど、その嫁である義姉さんは(母のこと)
 今は自分の身体で精一杯なんだってことも、
 理解してもらないとな。


 ここまではっきりと言われて、

 「そうだね…行けないよね…無理だよね…
  なんでも丁寧に世話なんてできないんだよね…」

とポツリと返答し、理解してくれた模様、との報告がありました。


 ってか、やっぱり世話してもらうつもりだったんかよ(笑
こちらができるだけのこと、じゃ満足しない、そんな祖母。
自分が納得・満足できるだけのお世話をしてもらって、
初めて「うちの息子が世話してくれてる」と言える人。
ってか、世話すんのはお前のボンクラ息子じゃねーよ。
 そんなもん、誰が面倒みたいかよ(笑


 とりあえず、またすっかり忘れて、
「あっちに行きたい」とか言い出すことも予想されてて、
でも、そうなった際にはこっちでどうにか対処"してもらう"とのこと。
@父弟夫婦の発言



 何の改善も見られてない現状ですが、
父弟夫婦の精神的な負担が減ったと思えば
(頼りにできるところがある、と気がついてもらえたこと)
よかったんじゃないかなーと思います。

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