祖母帰宅

2007年12月24日 患者
 今日、帰りました。
年越しくらいしてきゃあいいのにねぇ…
(そのくらいは別に…追い出すほどでは…(笑)

 「ここにいると、全部やってくれるから
  (掃除・洗濯・調理)
  何にもすることがない。
  自分の家にいれば、ちょこちょことやるために
  動くこともあるし。
  病院で調べてもらったら、どこも悪いところがないと言うから、
  悪くないんだろうさ。
  でも、膝も痛いし調子も悪いし」
ウダウダと続く。


 やってくれるから
とは言うけど、やらないから、やるしかない。
あたしは祖母がいる間、家事一切の手伝いをしなかった。
時間に振り回されてて、余裕がなかっただけなんだが(笑

 祖母の買い物に出かけたんですよ、昨日。
その前日、洋服が欲しいというので、お店に連れて行った。
その時に買えばいいものを、「靴下も欲しい」
あんなにいっぱい店に並んでただろうよ…

 仕方ないから、母と二人で行ってきた。
祖母は留守番してると言い張るから。

 で、戻ってきてみたらお昼を回ってた。
ご飯は炊いてあったし、冷蔵庫に食材も入ってたし。
お昼なんて簡単に済ませればいいんだし、
もしかしたら済ませてるかもねぇと思いつつ、
すぐに食べられるものを購入して帰宅。


 祖母、寝てた(´Д`;)


ヒマさえありゃ寝てたよ…(在宅中)
かといって、お腹が空いていなかったわけではなく、
「お昼になるけど、まだ帰ってこないしなぁ」とか
思ってたそうよ。


 なんで?
自分のために買い物に行ってくれてる人がいるんだから、
「帰ってきたら食べられるように」くらいの配慮してもいいんじゃない?

 でもそれは、ゴニョゴニョ言って、「うん」と言わない。


息子二人にも言われてたんだけどね、祖母。
でも、絶対に動かなかった。


 何度か同じやり取りをしていて、わかったこと。

 ・思ったよりも快適じゃなかった。

母がこの身体なのは祖母も承知してたけど、
娘のあたしや妹が家事の一切合財をして生活してると思い込んでいた。
手伝うことは多々あるけど、主導権は母にある。
(家事は主婦の聖域なので、取り上げるわけにはいかない(笑)
まして今回は、父が面倒を見ると連れてきたわけだから、
下手に手を出して、あたしがお世話をするのも「仕方ない」と
受け入れたと取られては困るわけで。
だからこそ、できるだけ顔を出さなかった。
(暇つぶし程度に顔出して、洗い物したりくらいはしたけどね)

 あれ? お世話してもらえるわけじゃないの?
上げ膳据え膳で生活させてもらえない…?

 と、アテが外れたっぽい様子が見られた。


 ・ここにいるのは居心地が悪い

上げ膳据え膳の状況じゃないこともあるけど、
やっぱり、ここは自分の家じゃないわけで。

 とにかく、「家にいたい」
でも、「一人でいるのはイヤ」


 いろいろ総合すると、

「田舎に来てくれて、一緒に生活してくれればいい。
 それで、面倒を見てくれ」

ということが言いたかったみたいです。


 無理だよ、どう考えたって。
父は年を取っても田舎に帰るつもりはない。
今現在で言うなら、仕事のこともあるし。

 祖母はその辺はわかってる。
仕事をしてくれないことには、お金にならない。
=ATM機能を担う次男の役割は解除できない(笑

 長男に帰ってきて欲しいけど、長男嫁には来て欲しくない。
(長男嫁は、絶対に田舎になんか行くつもりはない。
 自分の実家もある田舎なんだけどねぇ…)

 それなら、うちの母が来てくれて、面倒見てくれればいいんだ。
本人がなんといおうと、次男(うちの父)が「行け」と命令すれば、
イヤでも来るしかないんだから。

 と、本人が話してました。(ATM云々は言ってないよ(笑)


母は、真っ向勝負で反論していた。

 「行けない。
  私は今、こういう身体でリハビリだって毎日通ってる。
  田舎に、リハビリ通院できる病院はない。無理。
  祖父が亡くなった後は、確かに長期滞在したけど、
  あの時とは状況が違う。
  私の身体のことももちろんある。
  でも、あの時と一番違うのは、期限があるかないか。
  祖父逝去後は、49日法要まで、祖母が生活に慣れるまで、
  ということもあったから、行った。
  でも、今回は? 祖母に早く死ねって言ってるわけじゃないでしょ?
  じゃあ、私はそこに何年いればいいの?」

 「いや、でも、次男(うちの父)が命令したら、
  来るしかないでしょう?」

 「行かない。
  例え、元気な身体でいて、命令されたとしても、行かない。
  どうしてもと言うなら、別れてもらう。
  まして、今、この身体でどうすれって言うの?
  父が命令してきても、娘たちは許さないよ。
  "だったらオマエが行け"って言うよ。
  わかるでしょ? そのくらい強い孫なことくらい(笑」


祖母としては、とにかく誰かお世話係を捕獲したくて躍起に。
もちろん、あたしも標的になってました。
(不思議と、妹は対象外だった)

 だから、だんなのこととかいろいろ聞かれたもん。

「よく実家に顔を出してるの?」「お父さんとお酒飲んだりするの?」
「気を遣ったりしてるの?」

 …? なんで? なんで用もないのに嫁実家に顔出すの?(笑
(週に1回くらいは顔見ることもあるけど、
 別に、遊びに来ましたって状況でもないよ。
 犬のお世話しつつ、とか、しばらく犬を見てないし、とか。
 玄関先で会えば、オハヨーコンバンワーくらいなもんだよ)

 この辺、「なってない」そうなんで。@祖母曰く
必死で父に擦り寄れ、とそういうことなんですかね。

 だから、別れて、自分で稼いだ方がいいだろう、と。
もしくは、もっといい男と結婚すればいいだろう、と。
一人の方がいいだろう、と。

 2行目以外は、概ね賛成意見だが(爆
(必死で離婚して、なんでまた結婚せにゃならん。
 あたしゃ脱出できたら二度と結婚なんかしねーよ。
 一人でわがまま振りまいて生きてやるんだ(笑)

 祖母は、今、あたしが「出戻り」という立場になれば、
世間体が悪いので、田舎に来いと言えば来ると思っている。

 なーにが世間様だ。
あたし、そのセケンサマとやらに会ったことねーよ(違



 祖母のボケ症状は、年のせいももちろんあるけど、
祖父が亡くなったことが一番の原因だと思う。

 祖父存命時、祖母は自分で頭を使ったことがない。
すべてにおいて、祖父が考えて、祖母に言いつけていた。
家事とかはやってたけど、年寄り二人でそこまで大変なことでもなく。
祖父は細々と自分でも動く人だったので、
協力して生活してたんだよね。

 その祖父が亡くなり、自分で何をしていいかわからなくなった。
出歩くにしても、祖父がいないからと出かけない。
「どこにも行けない」と言う。
近所に顔出してお茶くらい飲んでくればいいのに、
(周りもお年寄りが多い)
「誰も家に来てくれないから、話し相手もいない」
で、何日も家に閉じこもり、ぼーっと過ごしている。
(近くに住む父弟(4男)が顔出してくれてるんだけど、
 仕事終ってからなので、長時間滞在というわけにもねぇ)

 今回、こういう状況になって、
家に閉じこもってるのもよくない(刺激がないから)と
うちの父でも理解したようなので、
自分の中学時代の同級生が、祖母の家のある田舎の役所に
ご夫婦で勤務してるとかで、電話で相談したところ、
福祉サービスを受けられるから、それで対応してみようと
いろいろと骨を折ってくださいました。

 施設に入所は、順番待ちの優先順位を繰り上げてはもらったけど、
祖母よりも急を要する人も順番を待っているので、
今すぐにというわけには行かず。
(それでも、相当順位は上げてもらった)

 とりあえず、福祉サービスは、入浴補助を受けることに。
週に3回程度だったかな。
車で迎えに来て、どこぞの施設まで移動させてくれて、
入浴を手伝ってくれる。

 短時間だけど、そうやって外に出ることで、
人に接することで、今までよりは多少は違うだろうから、と。


 でも、祖母の感覚じゃだめだと思う。

「お風呂に入れてくれるって言うから、今度からはラクだ。
 ただ黙ってれば、ぜーんぶやってくれるんでしょ?」

やってくれるって…何?

 「頭も身体も全部洗ってくれるんでしょ?
  自分は座ってるだけでいいんでしょ?」


…そりゃ、背中くらいは流してくれるだろうが…
自分でできる範囲は自分で洗うのが普通だぞ…

 「いや、全部やってくれるはず。
  そうじゃなきゃ困る」

そんなことされたら、こっちが困るっつの…
ラクさせてボケの進行を進めるだけじゃないか…

 祖母は、自分が大変・面倒と思うことを、
誰かがやってくれれば、自分を快適にしてくれれば、
それでいいと思ってることが発覚。

 治るとは思ってないけど、できるだけ長く、
健康に近づけるように、これからの生活を考えようと
思っている息子たちとの思惑とは大きくかけ離れていた。


 まあ、帰ったし、どうでもいいんだけどね。

「どうしても一人で大変だと思ったら、また来るから」

とか言ってたらしいけど。

 何度来ても一緒。
絶対お世話はしませんよ、あたしゃ。

 手伝いくらいはしてやるよ。
でも、「お世話させてください」なんて、言うつもりないです。

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