敗北

　いやいやまだまだ。負けてない。

…気持ちはね。
でも、結果は「不戦敗」


　父が祖母を連れてくることになりました。
現段階で、「引き取る」なのか、「預かる」なのかは不明。

　目先の目的は、治療にあります。

が。

それが「終了」することはないと思う。
ずーっと様子を見ていかなきゃいけないし、
付き合っていかなきゃいけない。

　治療と言うより、対処でしょうね。
進行をできる限り遅らせる。　ただそれだけ。

　このまま実家にて生活していくのか、
いずれまた田舎に戻るつもりでいるのか、
祖母の気持ちもわからないし、父の気持ちも知らない。



　父は、「俺が面倒見る」と言ったそうだ。

ばーか。お前に何ができるっていうんだ?
もう仕事しないつもりか?
通院送迎だけが、「面倒を見る」ことになるのか?


　孫のあたしは「イヤ」です。
実家に祖母が住むことも、面倒を見るということも、
全部全部、イヤ。

　母の気持ちはわからない。
「イヤ」が完全にゼロじゃないことくらいはわかるけど、
「現状を知ってしまった以上、知らないフリはできないよ」
とか話してた。

　あたしゃ、この現状知ってたとしても、
「ふーん、大変だね。そりゃ大変だ」で知らないフリできますから。

　あの祖母だから、そう対処できる。
知らないフリもできる。
今後?　これから?
心配なら、早く死ねば?　って気持ち。

　鬼と言われようとなんと言われようと、
祖母に対するこの気持ちは、多分、祖母が死んでも変わらない。


　感情面を無視したとしても、
現実、無理としか考えられない＠実家で面倒を見る選択

　母に無理をさせるつもりはない。
ってか、させるつもりなら、最初からそうしてた。

　あたしの2年間返せ＠介護生活

父が自分の妻である母のお世話を主体でやってくれるだけの
度量があれば、あたしのこの負担は発生してなかったはず。

　妻の世話はできなくても、母親の世話はできるか?
まあ、できるかもしれんな。マザコンだからな。

　でも、父には信用がない。
目の前で、適当になあなあに人に押し付けてきた前歴がある。

　俺もやるだけやってるけど、どうにもならないから。
　仕方ないだろう。

「仕方ない」を発動させて、お願いはしないけど、命令はする。

父はそういう人だ。



　本日、父が田舎まで迎えに行ってるそうです。
多分、今日中には戻ってくるんじゃないかなーと思いますが不明。


　預かるにしても、春まではこちらにいる予定であるみたいなので。
まあ、いいですよ。

　お客様だと思うからこそ、気も遣った。
強いことも言わず、言葉を飲み込んできました。
＠今までの対祖母関係

　実家で暮らすつもりなら、それはすでに「お客様」ではない。



　春には、自分の意思で「帰りたい」と懇願するくらいの心境になる
くらいのことはしてやろうと思ってる。

　べーつに、年寄りイジメなんてしませんって。
後味悪いしね。

　あたしは、祖母に受けた仕打ちをそのままお返しするだけ。

　父に協力するつもりがないだけ。

　母はあたしの母だから、これまでと同じスタンスで構えるだけ。

　母にしているんだから、祖母にもできるだろうなんて
　命令を聞くつもりがないだけ。


　うちの父は、この年になっても、
「自分の家庭・家族」は、祖母‐息子　で成り立っている人なんだね。

　あたしたちは、掃いて捨てるだけいる女子供の立場でしかない。
(この発言は、亡くなった祖父がして、祖母と父は、それに賛同した)



　あたしは母が母方祖母のお世話をしているのを見てきたから、
母のお世話を「当たり前」と思えた。
そりゃ、「仕方ない」で飲み込んだ部分もありますけどね。
そこまで人間できてないからさ(笑　

　でも、同じように父方祖母の面倒を見る父を見ても、
父のお世話が必要になった場合には、多分、できない。

　母は、行き届かない部分がありながらも、
子供とも接してくれたから。＠祖母のお世話をしていた時期

　同じ時期、父は、家にすらいなかった人だから。


　身体の不自由な妻を抱えていて、その世話は子供に丸投げして、
自分は自分の大切な母親の面倒を見ると決断した父。

　妻や子供よりも、母親を取る人なんだと再確認しただけ。

どこまでも親を選択する人だから。

　あたしは、父と同等か、その次くらいに、祖母がキライです。