医療と介護

2006年11月2日 患者
 境界線 みたいなのを、実感しました。


 縁戚叔父・叔母が比較的近所に住んでいるので、時々顔を出す。
叔父はダイッキライなんだが(笑 叔母が好きで。

 叔父夫婦には子供がいない。
なおかつ、地元出身の人ではないので、来客もほとんどなし。
かーちゃん方の親族が、昔近所に住んでいた縁とかで
何かと親しくしていただいている。

 縁戚叔母は、今年75歳になる。
ここ数年、足腰が弱ってきた。
家の中でも歩くのはヨチヨチ状態。
多分、伝い歩きの子供と大差ないだろうと思う(笑@本人自覚アリ

 こんなに本格的になったのは、去年くらいからだったと思う。
右足親指の巻き爪を悪化させた。
この縁戚叔父っつーのが偏屈者ですばらしい人で、
ここで一々思い出すのもむかつくほどの頑固者なので割愛(笑
 その叔父に頼んですぐに処置してもらうために
病院に行けばよかったものを、時期を逃して悪化させた。
その間、足の痛みを訴えて、極力歩かないような生活になってしまった。

 結局、処置は済ませたが、処置後すぐに全快なわけでもなく、
やっぱり歩くのを控える生活を送ったため、
足腰がすっかり弱ってしまい、歩行にも困るように。

 歩けないわけではないが、杖は必需。
なおかつ、介添えも必要。そうしないと、転びそうで怖いんだそうだ。


 「寝たきりまっしぐらな生活送っててどうする?!」
と、散々説教はかましてみましたが(笑
通院するためには、叔父の協力が必要。
しかしこの叔父、自分の病院のためならホイホイと自分で運転して
向かうが、妻である叔母が通院するのを面倒がる。
"薬だけもらってくればいいだろ"等、こ憎たらしいことをおっしゃる。
 叔父は、若い頃のケガで左足が悪い。
膝が曲がらないくらいで、痛みとかも特にないし、
もう30年以上のお付き合いの足。 今更不都合がどうこうはない。
んで、腱鞘炎を長く患っている。
 そのため、"介添えは無理なんだ"とおっしゃいます。
叔母は、どうしても、という状況にならない限り、頼みごとをしません。
嫌味タラタラ言われるくらいなら、自分が我慢する。
 そうした結果がこれだ。
妻をなんだと思ってるのかカー(゜д゜三゜д゜)、ペッ

 うちのかーちゃんが、リハビリをマジメに行なっているため、
多少なりとも歩けるようになり、回復を見せている。
叔母は、やっぱり自分が甘えてちゃいけないと思うようになってくれた
らしい。病気でもなんでもないのに、このままじゃいけない、と。

 善は急げだ。
その気になった時に引きずっていかなくては!!

 今までも散々言ってきた。
送迎も、かーちゃんの病院の時間に合わせてくれるなら、
いくらでも乗せていく。@自宅〜病院までの途中の家なので
叔父の手を煩わせるまでもないから、と説得してきたが、
「自分の夫がいるのに、人に迷惑かけるのは…」と
謙虚? 遠慮しすぎ? な思考回路で拒否されてきたので。
 今回は、送迎も含めて、「お願いできるかな?」と打診された。
こちらから持ちかけた話であって、何の問題もない。



 どうせなら、かーちゃんと同じ病院でリハビリを受けることにすれば、
お互いに張り合いもできるし、叔母も行きやすいのでは、と考慮。
 かーちゃんは、自分が通う病院で、
リハビリ担当・担当医に説明し、こちらでリハビリが受けられるかどうか、
確認をした。
 「年を取って足腰が弱ってきているので、歩行訓練などを
  こちらで受けさせてもらえるか?」 と。

 一度、医師の診断を受けてからになるが、かまわない。
とお返事を頂いたので、早速叔母を連行。


 「寒くなると、足が痛む」
と叔母が申告したら、「整形外科を受診してくれ」と言われた。
医師と看護婦に。
「痛みがあるままリハビリをしても、悪化させたら困るよ」と。

 それもそうかと、整形外科にそのまま連れて行く。
検査をしたところ、特に異常なし。
ただ、右足関節が軽度ではあるが固まりつつある。
これは、動かしていないことによるものであって、病気ではない。
歩行訓練くらいしか、改善策はないねーとの診断。
ってことは、リハビリは許可が出た。
 すぐにかーちゃんが通院する病院に舞い戻る。


 整形外科で診断された結果を伝えて、
歩行訓練を主にしたリハビリ? を受けさせてもらいたい旨、
申し上げる。

 拒絶された。


 「病名もないのに、受け入れられない」

という理由らしいです。


 だったら、最初にここを訪れた際に、なぜそれを言わない?
「整形外科で、痛みの原因が何かないか調べてもらって」と
おっしゃったじゃないっすか。@医師も看護婦も
んで、その結果、なんでもなければ受け入れるとおっしゃったのに。

 「病院は、病名がないと、受け入れられない。
  "足が弱ってきたから、歩行訓練してー"ってのは、
  医療の範囲じゃない。そんなのは受け入れられません。
  保険請求ができないからね。
  ここで一人受け入れると、みーんな受け入れなきゃいけなくなる。
   そういうのは、"介護"の範囲でしょう。
  寝たきり予防とか、そういうことですね。
  なので、介護保険を申請して、今の症状・希望を訴えて、
  老健施設などで、歩行練習などを受けられることはあるかもしれない」

 言ってることは正論で、そういうことであれば、
こちらもごり押しするわけには行かない。
行かないのは理解しているが、さっき、1時間ほど前、
なんておっしゃった?@アンタラ というところが納得行かないのだ(笑

 ただ、甘いなーと思った。
確かに対処としてはそういうことなんでしょう。
なんだろうけど、介護保険は申請は誰でもできる(条件満たしてれば)
申請だけはね。
認定されるとは限らない。


 「足腰が弱ったのは、歩かなくなったから。
  歩行訓練なんてね、自分でもできることでしょ。
  毎日、30分とか時間を決めて、必ず散歩をするとか、
  自分でどうとでも解消できる。
   リハビリや病院というように、どうして人をアテにするの?
  人の力を借りようとしないで、自分でどうにかすることを
  考えなさい。そうでしょ? 甘えてちゃいけない」

医師はそう、叔母におっしゃいました。

 ま、カチンときましたよ。あたしはね。
叔母は嫌な思いしただろうなと思う。

 自分でどうにか動こうと思っても、最初の一歩が怖いわけじゃ
ないっすか。
歩いていても転びそうで、バランスが取れないと叔母は言う。
だから、介添えさえいれば歩けることは歩ける。
 毎日散歩する・歩行する と決めたとしても、
その「介添え」がいない。

 ケガも何もないうちは、自分で動け?
んで、転んでケガしたら、見てやるってこと?
 そんな風に感じてしまったのね。

 あたしは、その「最初」の状況を作ることが今は必要だと思ったの。
甘えとは違うと思ったのね。
自分でどうにか歩けるように、そのために、人の助けを借りたい…
と思うのは、甘えなんですかね。


 とにかく、この病院では受け入れてもらえないらしいので、
さきほど受診・検査してもらった整形外科に連絡をとった。
「病名がないことには受け入れられない」と言われたのですが、
そちらでも同じ対応ですか、と。

 「結論から言うと、受け入れられません。
  ただそれは、"病名がないから"という理由ではなく、
  こちらの病院には、理学療法士がいないんです。
  作業療法士だけなんですよ」

歩行訓練といった類は、理学療法の範疇らしい。
できないものに文句を言うつもりはない(笑
 とりあえず、市内の病院で、理学療法士が在籍する病院を
教えていただいた。
かーちゃんが通院する病院名も入っていた。
そちらで、病名がなければ受け入れないと言われましたと答えた。

 「え… そうなんですか…」

ああ、そうですよね、当然ですよ。
っていうニュアンスとは違ったんだよなー、お相手の返答。


 他にも聞いた病院に、電話でだが確認を取った。
病名はないこと・高齢による、足腰の弱りのためなこと・
他の病院では受け入れてもらえないと言われたこと。
すべて、伝えました。

 「最終的には医師の判断になります」

 診察受けるのはかまわないんですが、
 「年のせいで足が弱った、そういう種類のリハビリは
  受け入れない」
 とおっしゃるんであれば、無理でしょうしと思って…

 「そういうことはないですよ。
  そういう理由で断ることは無いです。
  病名がないからダメだ、とか、そういうことはないですよ。
  ただ、医師の判断なんです。
  通院リハビリを行なわなくても改善できるとなれば、
  その場合には受け入れない、ということもありますけどね。
  程度次第、と申しますか。
   高齢者の歩行訓練は一切お断り と言うことはないですよ」


なんでこんなに対応が違うんだ?
 と普通に疑問に思いました(笑



 今は、介護保険の申請をしてみようか、最後に連絡をして、
医師の診断を受けてみては? とおっしゃってくれた病院を
ダメで元々で受診してみようか、考えてるところです。


 難しいね。
どうにかしたいと思っても、病院は受け入れてくれない。
介護保険を使ってでも、どうにかしたいと思っていても、
それが認定される保障はない。

 年取らないで死ねたらいいなーと、自分は思う(爆

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