カレシなの。

2006年6月9日 患者
 あたしには、「濡れ落ち葉」に見えたが…

 かーちゃんの病室にいる、若い人。と言っても40歳は越えてる。
半年意識がなくて、2年くらい入院しててーって人。
(脳梗塞で倒れたんだそうです。
 脳梗塞の場合、手術しますからねぇ。(軽度の時は違うけど)
 だから、頭蓋骨キュリキュリして、カパッと開けたんでしょう。
  脳疾患の手術の場合、意識不明の状態での手術は、
 かなりのリスクを伴うんだそうです。また、術後が長引くとも…)

 この方は、車椅子ですが自由に身動きできるので
(麻痺は左側に出てるんだったかな)
普段はあまり病室にいらっしゃいません。
大体、食堂兼談話室にいるみたいです。
そこでテレビ見てたり、他の患者さんとお話したり。

 一人、仲の良さそうなおじさんがいました。
病室も違うし、かーちゃんとは接点のない人なので、
会話を交わしたことはないんですけど。
顔は知ってました。意識もはっきりしていて
杖を使って自力歩行が可能なおじさんです。

 この人ね、自分のベッドがあるわけじゃない病室まで
ズカズカ入ってくるの。
この病院では、♂と♀を同じ病室に入れるようなことはしないのね。
例え4人部屋に2人しかいない状態になってても、男女別にしてる。
意識のある人・動ける人・寝たきりの人・意識のない人。
みんな、同じように部屋割りされてる。必ず、男女別です。

 かーちゃんの病室は、全員意識がある。
なおかつ、他の病室と比べて、"若い"
他の病室が年配の人ばかりなだけです。
若いったって、40代・50代だからね?(笑

 例え、そこに知り合いがいたとしても、
ズカズカと♀病室の中まで当たり前に入ってきて、
当たり前にそこで会話しようとするおっちゃん。
(40代のその患者さんは、必ず病室の外に出ていく)

 なんか、感じ悪いわぁと思ってた。
病室を覗いて、声をかけるくらいなら別にいい。
入り込んできて、当たり前にそこで会話してるのってどうなんだろう?

 このおっちゃん、この間の火曜日だったか水曜日だったかに、
めでたく退院になりました。
 「ここまで来るのに、1時間かかったよ。バスの乗り継ぎで」
と会話してました(笑
地元が田舎なために、広いわけではないんですが、交通網のアクセスが
うまくいかないことが多いんです。だから、1時間かかったと言っても、
実質の移動距離は多分、10kmもないかもしれない(笑

 その前日退院したらしいことは聞いたので、
ああ、リハビリに通ってきて、顔出してるんだなぁとしか
思ってませんでした。
夕方の早い時間に顔を出した日だったので、
これから帰るんだろうなぁと。


 毎日いるんですけど?
まだ入院してるの?と聞きたくなるほどの皆勤ぶり。
しかもこのおっちゃん、リハビリになんて通ってない。
午後1時到着〜午後9時撤収 というシフトで、
ずーーーっと、その40代患者さんに付きっ切り。
(面会時間は午後8時が原則。
 でも、談話室とか場所を選べば、消灯時間の9時までは
 いても大丈夫らしいです)

 「カレシだ、カレシ。
  男のクセにおしゃべりで止まらない、ダイッキライ。
  ○○さん(40代患者さん)も疲れるだろうにねぇっ」

パキパキばあちゃんがそう言ってた。
カレシなわけないんだけどね(笑
40代患者さんには、ステキなダーリン(患者本人の主観)がいるし。

 「あーんな枯れたのじゃだめだっ。
  私もカレシくらい欲しいねぇっ」

パキパキばあちゃんが言うので、
若いの捕まえて玉の輿とかどうよ? 医者はそこそこ若いぞ。
(ここの医者は30〜40代くらいかな。)
と提案してみたところ、

 「リハビリのお兄ちゃんでもいいなあ。若いし、気立てはいいし」

あー、3〜4人いるじゃん@リハビリ兄ちゃん
どれでも好きなの持ってくといいよー。

 「持って帰るとジャマだから、病院にいる間だけでいいんだよ」

なんてくだらない話をしてました。
それを見舞いにきたとーちゃんが会話に参戦して、

 「ばあさん、コレだ(指で○を作って)
  コレがあるなら、いくらでも面倒見てもらえる。
  俺にもそんなババア、紹介してくんねえかな?(笑」

言葉は悪いが、真実だ。@コレ

 パキパキばあちゃん、70歳越えてるよ、多分。
リハビリ兄ちゃん、一番年長だとしても、
あたしよりも若いかそのくらいよ…?

 コレだ(指で○を作って)

でもなあ…パキパキばあちゃん、うるさいしなぁ…
コレも、莫大じゃないと話しにならんのではないかと…(笑

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