病院の医事課の課長さんは、
すっとぼけなところが怖い人だったけど、
別に嫌な人とかではなかった。
まあ、基本的にはいい人でした。

 病院の医事課在籍で、すんげぇやなヤツがいた。
こいつが病院側の人間では、No.1だった。
病院内でも嫌われてたくらいにすごい人だった。

 医事課在籍とは言っても、別に責任者とかではなく、
単なる事務員。窓口にいることもあるし、
電話番をしてることもある。普通の職員。
ただ、年齢的なことと、性格的なこともあって、
お局さんと呼ばれる人であったことは確かだ。

 調剤薬局側では、処方箋だけを頼りに
薬を投薬する。患者さんがどんな症状で病院にかかり、
どのような診断を受けてこの薬が処方されたのか、
それは投薬する時に患者さんが口にしてくれないと
知る術がないのだ。

 保険情報も同じく。
カルテには患者さんの保険番号が記載されているのだけれども、
それを調剤薬局で確認する術はない。@法律上
患者さんに、保険証を見せてもらえばいいことなんだけど、
それは法律上では、「任意」。
患者さんが嫌だと言えば、見せてもらえないのだ。
でも病院では、「任意」ではなく、提示は「義務」なので、
見せてもらうことができる。
まあ、現場では、患者さんに聞くことが当然になってるし、
患者さんも嫌がらずに見せてくれる人が多数。

 人間のやることなので、間違いはあります。
ありますが、毎日数件ずつ、同じような間違いがあれば、
こちらも疑問に思うわけです。
ちゃんとチェックしてんのかよ、と。

 この点は、病院側との打ち合わせがある時に、
薬局経営の会社の方に忠告してもらいました。
処方箋の記載ミスが多いので、注意してください、と。
 処方箋の記載ミスがあるとゆうことは、
間違えた請求を上げてしまうとゆうことで、
返戻(請求書類が戻ってきて、支払いがされなくなる)されて
しまうわけで。薬局経営の側としては、
予定していた収入が減るわけだから、大事なことなんです。

 その時、医事課のお局様からの返答は
以下のとおりでございました。


 どうしてこちらでチェックしなきゃいけないんですか?
私達は、カルテを見て処方箋の入力をして、出力してます。


ええ、流れはそうですよね。
ただ、それに間違いが多いので、注意してくださいと
申し上げてるだけなんですが…


 一度入力したものを、
なんで再度チェックしなきゃいけないんですか?
そっちでわかんないんですか?


わかるわけねーだろ。
元のカルテ情報っつーのが、どこにあるのか言ってみろ

と、吠えたかったあたしの気持ちがわかりますか。

 もう、とにかく、間違えても当たり前、な人でした。
病院は忙しいんだから、そんなことくらい、
そっちでチェックして、おかしいと思ったことは
連絡くれればそれでいいでしょ、と。
本当に、そうやって言った人だったんですよ。

 しかも、自分のミスは、他人に尻拭いさせる。
薬局に頭を下げにくるのは、いつも新人さんや後輩の事務員。
いつだったか、医事課の課長さんが苦笑いをしながら、
小さな声で「ごめんね」と言って持ってきたことがあった。
 薬局長はこの医事課の課長さんと親しかったので、
冗談で「職員の指導はしっかりしないとー(笑」と言ったら、
「…言うこと聞いてくれる子と聞いてくれない子といて(笑」

 聞いてくれない人がお局さんなんですね、納得。

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