誰のせいかと思いきや、
ネタを仕込んだ医者が自分でバラしていた。
何のことかと申しますとですね。
「プラシーボ効果」を期待するお薬のことなんですがね。
特に多いのは、精神科で処方される薬。
本当はビタミン剤だけど、
「頭痛に効きますよ。すんごいよく効きますよ」
とか医者のお墨付きさえつけちゃえば、
効いちゃう。とか。
そんな効果を期待して出すお薬なんですがね。
ビタミン剤に限りませんがね。
うちの場合は、「乳糖」とゆうものを
医者の処方で出してます。
もちろん、名前は変えてあります。
ここでは極秘。あたしがネタバラシしちゃうと、
いろいろと問題になるから(笑
その名前にも、特に意味はない。
てきとーにつけてる。
だから、同じようにプラシーボ効果を期待して
乳糖を出していても、
他の病院では違う名前のお薬になってたりもする。
本日の患者さんは、30歳の♀。
私が前回出してもらったあのお薬。
あれ、なんなんですか、一体
今回は出ていないんだが、
プラシーボ薬が処方されてたな＠前回
ちょっと、お怒り気味のその患者に答えたパート薬剤師。
…何かありましたか?
あれがなんなのか知りたいんです。
薬剤情報には、特別なことは何も書かれていなかったし。
プラシーボ効果を期待しているお薬に関しては、
薬剤師は特別説明はしません。
今回のように、患者が「何かおかしい?」と感づいて
いたとしても、ネタバラシはしちゃいけない。
それは、医者がすることであって。
先生に聞いていただけれ
もう、聞いて知ってるんです!!
あれ、お薬じゃないんですよね?!
さえぎるように怒鳴って発言した患者。
なんだ。先生に聞いちゃったのか。
お医者様はなんて?
私、もう何年も○○錠とゆうお薬を
飲み続けてますよね? それで、このお薬を、
もう辞めたいと思ったんです。
ずっと薬に頼ってるのもどうかと思うし。
なので、前回、先生に相談したんです。
そうしたら、「何の害もないお薬を処方してみるね」
って言って。
おかしいと思ったんですよね。
「害のない薬」なんて、あるわけないじゃないですかっ。
ほっほう。
まあ、読みは当たってるがね。
それで先生に聞いたら、
あれは薬じゃないって言うし。
でも、自分で飲んでるものじゃないですか?
それがなんなのかもわからないなんて、
不安でしょう?
だから、教えてください!!
あの…でも、先生に、もう、
聞いてしまったんですよね?
だからあれがなんなのかを知りたいんです!!
発狂気味とでもゆうんだろうか。
すんげえ興奮してるんですよ。
薬剤師が困惑してもしゃーないくらいに。
ええ、お薬ではないんですけど…
だから、なんなんですか?!
「乳糖」というものです。
それはなんなんですか?!
何、と言われましても…
だからっっ!!
どんな効能がある、とか、どんな成分だ、とか!!!!
何も、ありません。
いやっ(苦笑 だからね?!
薬局で、お薬として出してるわけですよね?!
それの、効能とか聞きたいんですよ!!
泣き出しそうな勢いで怒鳴り続ける患者。
見てるこっちが呆気に取られるほどの勢いだ。
薬剤情報を見たって、
他の薬はいろいろと詳しく出ているのに、
あの薬だけは、何も出てないじゃないですか!!
だからっ、私は、それがなんなのか、
どんな薬なのかを知りたいだけなんです!!
薬剤師さんならわかるでしょ?!
ええ、あの…(困
だから、「何もない」んです。
え?!
何の効能もないんです。
先生もおっしゃったんですよね?
「何の害もない」と。
乳糖というお薬には、効能などはないんです。
乳糖とゆうのは、少ない粉薬が処方された場合に、
カサを増やすのに使ってたりする。
例えば、乳幼児なんかの場合、1回に飲む量が、
0.05gとかだったりする。
そんなの、粉薬の袋にくっついて、飲めそうもない(笑
なので、乳糖を足して、混ぜて、量を増やす。
そうすることで、服薬する。
とゆうのに使ってたりする。
患者さんが泣き出したいほどに聞きたい効能なんかは、
皆無なんだよね。
何も、ない?
ええ。何もないんです。
効能もないですし、害もありません。
そ…ですか…
薬じゃないことは、先生に聞く前からわかってたんです。
「害のない薬」なんてあるわけないし。
でも、それって、「騙し」ですよね。
ちょっとショックでしたけど。
と、吐き捨てるようにゆって、患者は帰った。
きっと、病院でもこの気迫で先生に詰め寄ったんだろうと。
多分、今飲んでる薬をやめたい!!
って、ゴネたんだと思うよ。＠患者
それで、先生は仕方なく、コレを処方したんだと思うんだよね。
だって、「辞めたい」って言ってるから、
「辞められる」ようにってことでさ。
効くよと言って、本当に効くなら、薬の必要は
ないってことでしょ、あの患者には。
それを試そうと思ったんだと思うんだよね、先生は。
と、薬剤師は呆れたように後から話してた。
うん。あの勢いで怒鳴られたら、
もう、説得とかなんとか、諦めるな(笑
ネタを仕込んだ医者が自分でバラしていた。
何のことかと申しますとですね。
「プラシーボ効果」を期待するお薬のことなんですがね。
特に多いのは、精神科で処方される薬。
本当はビタミン剤だけど、
「頭痛に効きますよ。すんごいよく効きますよ」
とか医者のお墨付きさえつけちゃえば、
効いちゃう。とか。
そんな効果を期待して出すお薬なんですがね。
ビタミン剤に限りませんがね。
うちの場合は、「乳糖」とゆうものを
医者の処方で出してます。
もちろん、名前は変えてあります。
ここでは極秘。あたしがネタバラシしちゃうと、
いろいろと問題になるから(笑
その名前にも、特に意味はない。
てきとーにつけてる。
だから、同じようにプラシーボ効果を期待して
乳糖を出していても、
他の病院では違う名前のお薬になってたりもする。
本日の患者さんは、30歳の♀。
私が前回出してもらったあのお薬。
あれ、なんなんですか、一体
今回は出ていないんだが、
プラシーボ薬が処方されてたな＠前回
ちょっと、お怒り気味のその患者に答えたパート薬剤師。
…何かありましたか?
あれがなんなのか知りたいんです。
薬剤情報には、特別なことは何も書かれていなかったし。
プラシーボ効果を期待しているお薬に関しては、
薬剤師は特別説明はしません。
今回のように、患者が「何かおかしい?」と感づいて
いたとしても、ネタバラシはしちゃいけない。
それは、医者がすることであって。
先生に聞いていただけれ
もう、聞いて知ってるんです!!
あれ、お薬じゃないんですよね?!
さえぎるように怒鳴って発言した患者。
なんだ。先生に聞いちゃったのか。
お医者様はなんて?
私、もう何年も○○錠とゆうお薬を
飲み続けてますよね? それで、このお薬を、
もう辞めたいと思ったんです。
ずっと薬に頼ってるのもどうかと思うし。
なので、前回、先生に相談したんです。
そうしたら、「何の害もないお薬を処方してみるね」
って言って。
おかしいと思ったんですよね。
「害のない薬」なんて、あるわけないじゃないですかっ。
ほっほう。
まあ、読みは当たってるがね。
それで先生に聞いたら、
あれは薬じゃないって言うし。
でも、自分で飲んでるものじゃないですか?
それがなんなのかもわからないなんて、
不安でしょう?
だから、教えてください!!
あの…でも、先生に、もう、
聞いてしまったんですよね?
だからあれがなんなのかを知りたいんです!!
発狂気味とでもゆうんだろうか。
すんげえ興奮してるんですよ。
薬剤師が困惑してもしゃーないくらいに。
ええ、お薬ではないんですけど…
だから、なんなんですか?!
「乳糖」というものです。
それはなんなんですか?!
何、と言われましても…
だからっっ!!
どんな効能がある、とか、どんな成分だ、とか!!!!
何も、ありません。
いやっ(苦笑 だからね?!
薬局で、お薬として出してるわけですよね?!
それの、効能とか聞きたいんですよ!!
泣き出しそうな勢いで怒鳴り続ける患者。
見てるこっちが呆気に取られるほどの勢いだ。
薬剤情報を見たって、
他の薬はいろいろと詳しく出ているのに、
あの薬だけは、何も出てないじゃないですか!!
だからっ、私は、それがなんなのか、
どんな薬なのかを知りたいだけなんです!!
薬剤師さんならわかるでしょ?!
ええ、あの…(困
だから、「何もない」んです。
え?!
何の効能もないんです。
先生もおっしゃったんですよね?
「何の害もない」と。
乳糖というお薬には、効能などはないんです。
乳糖とゆうのは、少ない粉薬が処方された場合に、
カサを増やすのに使ってたりする。
例えば、乳幼児なんかの場合、1回に飲む量が、
0.05gとかだったりする。
そんなの、粉薬の袋にくっついて、飲めそうもない(笑
なので、乳糖を足して、混ぜて、量を増やす。
そうすることで、服薬する。
とゆうのに使ってたりする。
患者さんが泣き出したいほどに聞きたい効能なんかは、
皆無なんだよね。
何も、ない?
ええ。何もないんです。
効能もないですし、害もありません。
そ…ですか…
薬じゃないことは、先生に聞く前からわかってたんです。
「害のない薬」なんてあるわけないし。
でも、それって、「騙し」ですよね。
ちょっとショックでしたけど。
と、吐き捨てるようにゆって、患者は帰った。
きっと、病院でもこの気迫で先生に詰め寄ったんだろうと。
多分、今飲んでる薬をやめたい!!
って、ゴネたんだと思うよ。＠患者
それで、先生は仕方なく、コレを処方したんだと思うんだよね。
だって、「辞めたい」って言ってるから、
「辞められる」ようにってことでさ。
効くよと言って、本当に効くなら、薬の必要は
ないってことでしょ、あの患者には。
それを試そうと思ったんだと思うんだよね、先生は。
と、薬剤師は呆れたように後から話してた。
うん。あの勢いで怒鳴られたら、
もう、説得とかなんとか、諦めるな(笑
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