オレオレ詐欺

　被害に合う寸前だったわ!!

とゆう患者がきて、しゃべってった。

　手口は、よくニュースになってるような感じ。
いきなり電話が鳴って、「オレ」と言われる。
息子と思い込む。話を聞くことにする。
　今回は、「友達の借金の保証人になってしまった…」
とゆう内容だったそうだ。
「家族にも言えないことをしてしまった」
と、とても落ち込んだ様子のその声。
　それで早速、お金の要求。金80万円也。

　オレオレ詐欺にひっかかるなんて、
注意力がなさすぎよねー
とか、ニュースで見ては思っていたんだそうだ、
そのおばちゃん。
　ただ、自分がいざ直面してみると、
実の息子が、「家族にも言えないことをした…」と
落ち込んだ声で電話を寄こし、
「助けて欲しい」と哀願されれば、
なんとかできるなら、してやりたい。
と思うのは、親として当然でしょう?

　結局、お金を振り込むことにしたんだそうだ。
銀行は2時まで。今は1時ちょっと過ぎ。
今すぐ出れば間に合う!!
　と、タクシー使って銀行に乗りつけ。
(この、電話を寄こす時間ってのも、計算だよね。
ゆっくり考える時間を与えない、とゆう利点があるんだろーと。)

　銀行で、銀行員に止められたんだって。
やんわりと、事情を聞かれたりして。
息子は誰にも言えないって言ってたから、
言っちゃいけない…と思い、言葉を濁していた。
　銀行員は質問を変えた。
「振込先の名前の方は、お知り合いなんですか?」
「いえ、あの、息子の知り合いで…」

　オレオレ詐欺
とゆう犯罪も横行してるよ、みたいな注意をしてくれて、
ハッと我に返ったおばちゃん。
　そーいえば、電話の声はおかしかった…
聞いたら、「風邪をひいたんだ」とゆった。
自分から名前は名乗らなかった。「オレ」としか言わなかった。
　息子が保証人になるくらいの友達だとゆうのに、
この名前は聞いたことすらなかった。
とゆうか、この名前って…聞いたことはあるけど…
友達とかじゃないわ。
　テレビよ!　テレビで聞いたことあるのよ!!

「これ、野球選手の名前ですよね?　ウエハラコウジって(笑」
銀行員さんが確信したように笑いながら教えてくれたって。

　その後は、警察を呼んでくれた銀行員。
そこで一部始終をしっかり説明し、
「お金を振り込んだら、この携帯に電話して」
と言われていた携帯電話の番号のメモも渡した。

　銀行員は、
「車?　違うんでしょ?
今、ちょっと混んでるから、すこーし待っててください。
送っていきますよ、家まで」
と、笑顔でゆってくれたって。
　大丈夫です。バスで帰れます。お世話になりました。
とゆったら、
「動揺してるのに、一人で帰ったら危ないよ。
大丈夫。車で送るから、待っててください。
お急ぎじゃないですよね?」
　と言われて、好意に甘えたんだそうだ。

　夜は、主人に怒られた。
「オマエはホントにバカだ!!」って言われた。
でも、息子を助けたいって思っただけだわ、
あなたは電話に出てないからそんなことが言えるのよ!!
と、大喧嘩(笑
　それから主人が、教えてもらった携帯番号に
かけてみてるんだけど、一向につながらないの。
　やっぱり、詐欺だったのよね。
よかったわー。80万円なんて、大金だものー。

　ホントによかったっすね。

今の銀行口座って、身分証明書みたいなのが必要
だと思ったんだけど…
と、冷静に考えてみたんだけど、そーでもないか。
郵送で作れる口座もあるよね。＠銀行によっては
　おばちゃんが指定された口座の銀行は、
そのサービスやってるわ、確か。

　でも、有名人の名前使うっつーのは、
直球すぎねーか?

　息子の友達で、借金の保証人になるくらい
仲良しさんで、ましてや有名人と同じ名前だったら、
親の印象にも残ると思うんだが…

　そんな話をしてきたの、今日、病院で。
そしたら、あっとゆう間に時間が過ぎちゃってね(笑

　病院は、そーゆーところぢゃないっす。
自分の症状をしっかり伝えて、診察してもらい、
対処してもらってください。

　話したかった気持ちはわかるけどねー(笑